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「モツ煮込み」の簡単レシピを作ろう

「モツ煮込み」、またの名を「モツ煮」。
そのグロテスクな響きからして想像通り、
牛や豚などの内臓をグツグツと煮込んだ料理のことである。
実はわたしは生まれてこの方、一度も食べたことが無い。
だから、最近まで日本の食べ物じゃなくて
西洋料理か、エスニック料理の一種だろうとしか思っていなかった。
だが、「モツ煮込み」は随分と前から日本にあったらしく、
もちろん、今では「モツ煮込み」ファンが全国各地に大勢、
いらっしゃるそうだ(恥)。
「モツ煮込み」の歴史
では、この「モツ煮込み」が一体、いつからあったのか?と言うと、
何と2000年前の奈良時代から既に作られていたようである。
しかも、その頃は今のように庶民的な食べ物と言うより、
むしろ天皇や皇子様などが口にするとってもセレブな食べ物だったらしい。
しかし、その後、仏教の伝来によって肉食が禁止され、
「モツ煮込み」は表立って食べられない違法の食べ物となった。
(それでも滋養強壮の薬として隠れて食べられていたらしいが)
そうして、「モツ煮込み」を庶民が気軽に食べられるようになったのは
つい150年ほど前の幕末・明治の頃からである。
その頃からすき焼きと共に「モツ煮込み」は大変、人気があったようだ。
例えば、お札の顔として有名な福沢諭吉も
豚の脳ミソを使った「モツ煮込み」をわざわざ自叙伝に書いているし、
明治時代には「牛店雑談 安愚楽鍋(うしやぞうだん あぐらなべ)」という
「モツ煮込み」の本まで刊行されたぐらいの熱狂振りだった。
それから昭和になると、「モツ煮込み」は屋台でも出されるようになり、
現代のような居酒屋の定番メニューとして庶民の間で定着していった。
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「モツ煮込み」のレシピ
もちろん、その当時と比べたら「モツ煮込み」のレシピはいろいろ変遷しているだろうが、
それでも醤油や味噌で煮るところは今と少しも変わらない日本の味である。
しかし、ここで「モツ煮込み」を侮るなかれ。
どうやらこの「モツ煮込み」という料理は、ただ煮込めばいいってものではないらしい。
まず、主役のモツ(内臓)にはかなり臭みがある。
そこで、この臭みを消すコツがいるそうで、
少なくとも最低3回はモツを茹でてはその茹で汁を捨て、また茹でなおすという、
「茹でこぼし」をしないといけないらしい。
また、茹でこぼしも水だけでする人もいれば、
米のとぎ汁や清酒を入れたり、ねぎや生姜で臭みを取る方法もある。
要するに、モツの臭いはなかなか曲者らしく、
この下ごしらえだけで5時間かけた人もいたとか、いないとか・・・。
どうやらこの時点で「モツ煮込み」作りに挫折しそうだが、
(わたしを含めて)そんな面倒くさがり屋さんには
下処理済みのモツがちゃんとスーパーで売られている♪
その下処理済みのモツと圧力鍋を使ったら
本格派の「モツ煮込み」が何とたったの20分くらいでできるそうだ。
しかも、とろっとろのおいしいモツになるらしい。
一度、お試しあれ。
『料理はしたくない、でも、おいしいモツ煮込みは一度、食べてみたい』
なんて言う(わたしのような)贅沢さんなら
やっぱりお店で食べるのが一番かもしれない。
何せ「モツ煮込み」ファンは古今東西、大勢いらっしゃる。
だから、「モツ煮込み」のおいしいお店は全国各地にあるようだ。
特に、東京は「モツ煮込み」の老舗が随分と多い。
例えば、新宿にあるモツ煮込み専門店の「沼田」。
ここは、東京中野でモツ焼きを出していた
創業60年の老舗「もつやき処 い志井」の姉妹店だけあって
こだわりのモツ煮込みが食べられるらしい。
ベースは醤油ベース、味噌ベース、塩ベース、
そしてカレーベースの4種類となっている。
もちろん、モツの臭みなんてほとんどなく、
汁だって平らげちゃいたいくらいおいしいとの口コミ。
しかも、どの煮込みを頼んでも500円玉出せばお釣りが出てくる激安さ。
東京在住なら一度は立ち寄ってみたいお店だろう。
あと、浅草の馬券売り場の傍にある煮込み屋「正ちゃん」。
ここでは、牛モツ煮込みが有名だ。
皿の上には秘伝の汁と牛筋肉、でっかい豆腐とコンニャクが入った
下町独特のB級グルメが堪能できる。
ちなみに、ネットで話題のホッピー(ビール味の飲料水)も
牛煮込みと共におすすめです。
その他、麻布十番にある焼き鳥とモツ煮込みの店「あべちゃん」も
終戦直後から続けられている人気店だ。
ここは赤坂にもお店があって、立ち飲み屋に行きにくい女の子でも
ランチで評判のモツ煮込み定食が食べられます。
もちろん、東京以外でもモツ煮込みのおいしいお店はたくさんある。
例えば、大阪の新世界にあるホルモン(大阪では牛モツをそう呼ぶ)の店「丸徳」。
この店のおすすめメニューは「ホルモン(牛モツ煮込み)うどん」。
沖縄風の汁に関西のうどんを合わせたオリジナル料理だそうだ。
味があっさりしているところはいかにも関西らしい。
また、福岡県の博多にある「熊楠家(くまぐすや)」。
ここは「モツにらそば」がおすすめで、テレビでも紹介されたらしい。
ちなみに、新宿と六本木に支店があるそうなので
わざわざ博多まで行かなくても東京でその味が楽しめる。
「モツ煮込み」の栄養
このように、「モツ煮込み」のおいしいお店が全国にあると、
ついついいろんな店に行ってたくさん食べてしまいそうだが、
モツ煮込みは量の割に意外とカロリーは高い。
というのも、モツそのものは低カロリーなのだが、
モツの脂がしみ出している汁を飲むと生ケーキ一個分くらいのカロリーになる。
だから、ダイエット中の人、高血圧の人は汁を飲むのを控えた方がいいかもしれない。
(でも、目の前のおいしそうな「モツ煮込み」を見たらそんなの忘れちゃいそうだけどね)
まぁ、何であれ食べ過ぎには要注意。
それさえ気をつければ「モツ煮込み」はとっても健康的な食べ物だ。
何てたって、モツにはアミノ酸やミネラル、コラーゲンが含まれているだけでなく、
一緒に煮込む野菜や香辛料にもいろいろ栄養素が詰まっているので
この一品で滋養強壮や疲労回復、美肌効果などが期待できるのです。
だから、「モツ煮込み」は古代から薬膳料理として重宝されていたのは
科学的にも正しいのである。
さて、ここまで聞くと、わたしもだんだん「モツ煮込み」が食べたくなってきた。
春が近いとは言え、外はまだまだ寒い。
こんな時はモツ鍋に熱燗ってのもオツなものだろう。
では、皆さんも「モツ煮込み」をご賞味あれ。